普通の人にはオススメできない?Petromaxのキャンプクーラーボックスをレビュー!

こんにちは、soratoieです。

夏のキャンプに必需品なキャンプギアといえばクーラーボックスですね。特に暑い季節に複数泊する場合には保冷力を重視するハードクーラーボックスが大活躍します。

ハードクーラーといって思い浮かぶブランドといえば、YETI(イエティ)、IGLOO(イグルー)、HYAD(ヒャド)、ORCA(オルカ)あたりがぱっと思い浮かびます。どれも抜群の保冷力、頑丈さ、デザインがカッコ良いという印象がありますね。

実はそんなハードクーラーを出しているブランドの中に、灯油ランタンでおなじみのPetromax(ペトロマックス)から2020年にハードクーラーボックスが出ていたのはご存知でしょうか。

結論から言います。

私は買って正解でした!が、普通の人にはオススメしません!

どうして普通の人にはオススメできないのか、どんな人にはオススメなのか。
ペトロマックスのクーラーボックスがどんなものか。

気になるあなたは是非この記事で見ていただければと思います。

この記事はこんな人におすすめ
  • ハードタイプのクーラーボックスを探している人
  • 使い勝手よりもビジュアルを重視する人
  • Petromax大好き!一番好きなPetromaxです!な人

結論

ペトロマックスのクーラーボックス、私が良かったところとオススメしづらいという結論にいたった理由は下記の通りでした。

  • 他の人とクーラーボックスが被らないのが良い!
  • ペトロマックスらしいカッコよい無骨さ!
  • 容量に対して大きいので持ち運びが大変!

クーラーボックスの詳細含めて詳しく見ていきましょう。

Petromax(ペトロマックス)

Petromax(ペトロマックス)は、1910年にドイツで創業した灯油ランタンのブランドです。ブランド名は、灯油を現すPETROと開発者のMAXを組み合わせて命名されていて、圧力式灯油ランタンとしては世界的に有名です。

近年はランタン関係に限らずアウトドアギアを多く世に出しており、焚き火台や食器など、みなさんもその特徴的なロゴを見かける機会はとても多いのではないでしょうか。

出典:Petromax

Petromax ペトロマックス ウルトラパッシブクーラー オリーブ kx25

ウルトラパッシブクーラーkx25は、ペトロマックスが販売しているハードクーラーボックスになります。

カラーは、Petroホワイト・ベージュ・オリーブの3色展開。

サイズは、25Lのkx25、50Lのkx50、そして75Lのkx75のラインナップがあります。ただしkx75は日本の正規販売代理店では国内向けに販売されていないようで、基本的にはkx25とkx50の2種類になります。

私が購入したのはオリーブカラーのkx25となり、ラインナップの中では一番小さいサイズになります。

覚えましたね?一番小さいサイズですよ?

スペック

サイズ:580×405×450(h)mm
上部面積:367×258mm
底部面積:348×239mm
内部高さ:292mm
重量:10.75kg
容量:25L
断熱材:ポリウレタン

内部の形状は正確な立方体になっているわけではなく、蓋側の方が広く底にいくにつれて面積が狭くなる感じで器型になっています。

\この記事を見てそれでも欲しいと思った人は買うといいよ/

欠点を補ってあまりある魅力

冒頭にお伝えしたように私はこれを買ってよかったと思っています。欠点はありますがそれを補って余りある魅力はなにか。一言でいうと、というか一言でしか言えない。

つまりカッコいい(これは個人差があります)

他のキャンパーと被らない

いままでキャンプ場でいろいろなキャンパーさんを見てきてTwitter上では観測したことはありましたが、少なくとも私が見た範囲では他の人が使っていたことはありませんでした。

なんならこれを買うか迷った時にレビュー記事すらありませんでしたね!

蓋のロゴがめちゃくちゃカッコいい

特にオススメしたいのがこの蓋のロゴ。Petromaxでおなじみのドラゴンがデザインされています。

ロゴの配置も真ん中に表記するのではなく、あえて一部だけにしているところにこだわりを感じます。
ロゴ以外の部分はざらざらしているので、マットな質感なのもめっちゃカッコいい。

これは是非実物を見て欲しいです。

特徴

ペトロマックスがいうにはこのクーラーボックスシリーズには下記の8つの特徴があるそうです。

8つの特徴
  1. 保冷期間は最大12日間
  2. ポリウレタン断熱材
  3. 一体型ハンドル
  4. ロック可能
  5. 水抜き栓
  6. 荷台に固定するためのベルト溝
  7. ゴム製の滑り止め
  8. 頑丈な設計

保冷期間が最大12日間って本当ですか!?と疑いたくなるスペックですが、それ以外は一般的なハードタイプのクーラーボックスと大差ありません。

外見

蓋にはラッシュポイントと呼ばれる荷台に固定するための溝があるので、ベルトなどを利用して車に固定することができます。

そしてサイド部分にはkx25を意味する25の文字が。
その文字が書いてある部分の上部凹んだ部分に指を入れるくぼみがあり、そこが持ち手になります。

くぼみが大きいので手が滑ってしまうようなことはあまりないと思います。

他メーカーのハードクーラーボックスと同じように、蓋を締めるのはゴム製のラッチです。柔軟で耐久性があるので濡れた手でも蓋の開閉が簡単にできます。

こんな所にもPetromaxのロゴがあり、細かい所でもペトロマックスというブランドアピールを感じますね。

ドレインホール、つまり水抜き栓がついているので溶けた氷を外に出すときや、内部を洗ったとき時にはここから水を出せるようになっています。

蓋の右手前部分には錠前でロックするための金属部分があります。ここに南京錠をかけておけば大事な食材を盗まれる心配もありませんね。

ところで盗まれるような大事な食材ってどんな食材でしょうか。気になりますので食材を盗まれた事がある人はこっそり教えてください。

蓋の裏にももちろんペトロマックスの文字が。周りはゴムになっているのでしっかり蓋と密着することで冷気が漏れ出さないようにしています。

底にはもちろんゴム製の滑り止めがありますので、多少のことでは動かないようになっています。
ハードタイプのクーラーボックスとしては一通りの機能は兼ね備えているのではないでしょうか。

内側

次に内部を見ていきます。
今回は2リットルのペットボトルをが6本入れてみたのですが、それでも周りには余裕がありますね。

とはいえ、空いている部分にはもちろん保冷剤を入れないといけないので保冷剤をいれた状態でどうなるのか見てみましょう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC06683.jpg

左右の余白部分は、保冷剤を入れたらギリギリ。

前後の余白部分も保冷剤を入れたらギリギリですね。

という事で、保冷するために保冷剤を前後左右入れたとすると、実要領としては2Lペットボトルが6本というのが実態でしょうか。

高さは…底あるいは蓋に保冷剤を入れると閉まらない事が発覚!なぜならペットボトルの高さは31cm、保管庫部分の高さはカタログ上は29.2cmとなっています。

実際にはペットボトルを入れても5mmくらいの余裕はあったので、5mmくらいの保冷剤ならば入りますが2Lペットボトルの縦置きは現実的ではありませんね。

保冷能力

カタログスペックとしての保冷能力は極めて高く、一定条件において保冷した状態で12日後、クーラーボックス内の温度は4.5を維持できたそうです。

もちろんカタログスペックなのでからくりがあります。12日間保冷する能力は以下の条件で試験した上での結果だそうです。

保冷性能の試験条件
  1. 使用前に12度の状態で12時間保管
  2. 14kgの角氷を利用
  3. 試験中の環境温度は約20度
  4. 1日に1回少しだけ開き、内部温度と氷の状態を確認

まぁこの条件下だとしても12日たって4.5度だったというのはすごいと思いますが…ほんとかなぁ…。

我が家ではこんな感じで、左右と上部の3箇所にロゴスの保冷剤を合計3つ利用して使いました。

結果としては、2泊3日のキャンプでも食材は冷えたままの状態を維持できましたし、カチカチに凍らせたペットボトルの氷も少し残る感じでした!

めちゃめちゃ開けまくりましたし適当に詰めた状態だったのでそのような状態でしたが、保冷能力を高めるために内容物を詰めたり、開封時に保冷シートをかぶせたりなど工夫したら普通に3泊4日でも保つと思います。

ペトロマックスが自社で行った性能試験での保冷期間12日間というのはかなり限定的な条件なので、一般的な利用方法だと3泊4日くらいが現実的じゃないかなと思います。

オススメできないポイント

容量に対してサイズが大きすぎる

まず第一印象としては、デカい!の一言に限ります。
他社のクーラーボックスと比較するために、似たようなサイズのYETI タンドラ35と比べてみました。

YETI タンドラ35  (出典:A&Fカンパニー)
項目Petromax kx25YETI Tundra35
サイズ58×45×40.5cm54.29×40.96×40.01cm
容量25L28.3L
重量10.75kg9.07kg
定価¥39,600¥55,000

世間的にはタンドラ35でも容量に対してサイズが大きいと言われていますが、このkx25はなんと容量がタンドラ35より少ないにも関わらず、それ以上に大きく・重いという事実がわかります。

その要因がこれ。

全幅のうち断熱素材の厚さを除いて、12.3cmがデザインのために余分に大きくなっています。持ち手部分もその中に含まれているとはいえ、これが大型化の一因になっているのではないでしょうか。

内部の大きさ的には2Lペットボトルを縦にいれて保冷するのは厳しかったです。ペットボトルを倒して入れればいいだけではあるのですが、そうすると左右に保冷剤を入れる余裕がありません。

クーラーボックスに保冷剤を入れる際は、冷気が上から下へと流れていくので保冷剤は上に置くようにしましょう。

まとめ

ペトロマックスのクーラーボックス kx25いかがだったでしょうか。

ペトロマックスも灯油ランタンからはじまり、焚き火台や料理関係などいろいろな分野に挑戦している感を感じますし、今回のクーラーボックスにおいてもまだまだこれからという部分はあると思います。

とはいえ、蓋の部分のロゴが書いてあるデザインのカッコよさ、そして他の人とかぶる可能性がとても低い!ということを考えれば魅力的に感じませんか?

まぁ私はこれ以上被る人を増やしたくないのですがね!

そんな魅力にもしあなたが取り憑かれたたならぜひ買ってみるといいと思いますよ!

\Petromaxのロゴの魅力に取り憑かれたあなたに/