ナイフ初心者でもできた!?アウトドアナイフの砥ぎ方

こんにちは、soratoieです。

私がブッシュクラフトに興味を持って最初に手に入れたのがナイフです。
アウトドアで使うのに適したナイフは多々ありますが、その中でもお手頃価格なのにカッコいいという理由でスウェーデン製のモーラナイフを購入しました。

キャンプでは薪を割るためにバトニングをしたり、ちょっとした枝をはらうのに使っています。

先日訪れたUPI OUTDOOR 鎌倉で、ナイフの材質違いによるメリット・デメリットやメンテナンスの重要性を伺い、これはまずいと感じました。
あまり普段刃物を扱わないためメンテナンスを軽視しており、怠っていたどころか一度もメンテナンスしてなかったのです・・・。

せっかくメンテナンス方法や研ぎ方を教えていただいたので、今回はそれを忘れないように、自分で調べた情報とあわせてさっそく実践してみました。

まるで知ったかぶって書いていますが、聞いた情報を元に自分で実践しただけの初心者ですし、人によって意見が異なる内容もあると思いますので、温かい目で見守ってください(笑)

ナイフのメンテナンスの重要性

実際にナイフを研ぐ前にメンテナンスの重要性をお伝えします。

キャンプでナイフを使うと当然何かしらの汚れや、油分、水分がナイフに付着します。
そして汚れが付着したナイフをそのままにしておくと、当然ですが金属ですので錆びてしまいます。

モーラナイフにはカーボンスチール製とステンレススチール製があります。
ちなみに私が持っているのはカーボンスチール製。

カーボンスチールはステンレススチールに比べて炭素の含有量が多いのが特徴です。炭素含有量が多いと硬度が高く、その結果切れ味は良いのですが欠けやすく錆びやすくなります。

ステンレススチールの場合、切れ味はカーボンスチールに劣るのですが、錆びにくいためお手入れが楽です。ただしあくまで錆びづらいだけであって、全く錆びないわけではありません。

結局は、カーボンスチールであろうとステンレススチールであろうと、適切なメンテナンスを怠ると必要なときに、本来のナイフの役割を果たせなくなってしまうのです。

原則として、キャンプ中にナイフを使い終わったら都度汚れを拭けるようにしておきましょう。アウトドアではポケットやエプロンに手ぬぐい・タオルをいつでも使えるように引っ掛けておくと便利です。

手元に拭くものがなくても、汚れてもいいような格好をしている場合はズボンで軽く拭ってあげるとそれはそれでワイルドかもしれませんね。

ナイフの研ぎ方

次にナイフの研ぎ方についてです。

研ぎ方には通常の研ぎ以外にも、目立てという砥ぎ方があります。どちらも必要な研ぎ方なのですが、目的が大きく異なるそうです。

目立て、というのをあまり耳にしたことがなかったのですが、使用中に刃がかけたり切れ味が悪くなったりなど、その場で切れ味を回復させる場合に主に行います。

店員さんがおっしゃっていたのですが、料理に例えるとフライパンで一品を作り終わったあと、キッチンペーパーでささっと汚れを拭いて次の料理を作れるようにするのが目立て。
料理を作り終え次にまたフライパンが本来の役目を果たせるよう、しっかり洗うのが研ぎと例えていらっしゃいました。

つまり、その場をやり過ごしたり応急処置のようなものが目立て、次に向けてしっかり行うメンテナンスが研ぎという事ですね

ちなみにご家庭によくあるシャープナーはあくまで目立てであって、取り急ぎ使える状態にするものだそうです。

私のモーラナイフについているダイヤモンドシャープナーも目立て用です。

包丁を研いだことがない方は、時間のある時にしっかり研いであげましょうね。

研ぐ時に用意するもの

砥石

今回私が使ったのは刃の黒幕という、SHAPTONという会社が出している砥石です。

通常は砥ぐ時は事前に砥石に水を浸す必要があるのですが、この砥石はその必要がありません。研ぐ時に砥石に水をかけるだけでいいので気軽に砥げます。

砥石には粗さが色々あるのですが、アウトドアナイフであれば中砥ぎができる2000番で十分。

砥石を置くためのバットやトレー

砥ぐ時は砥石に水をかけるため、水びたしにならないようにバットやトレーのようなものを置いて、その上に砥石を置きましょう。

砥いでいる時にトレーが動いてしまうと危ないので、トレーが動かないように濡れた布巾を下に敷いておいたほうがいいかもしれません。

砥ぐ前の事前準備

ナイフについている汚れを落としてから砥ぎましょう。
家庭にある通常の中性洗剤で問題ないので、洗剤を使って汚れを落とします。

次に砥石に水をかけます。
私の使用した砥石はほとんど水を含まないため、事前に水を浸しておく必要がない商品ですが、通常の砥石であれば気泡がでなくなるくらいまで事前にしっかり水に浸けておきましょう

砥ぎ方

クラフトナイフなど切れ味を優先するナイフと比べて、アウトドアナイフの場合は長持ちするかどうかも重要視されます。

切れ味を優先したい場合はベタ砥ぎといって、刃のここの部分(ゼロスカンジなどというらしいです)を砥ぐ事で刃が鋭くなります。

アウトドアナイフの場合は切れ味よりも刃持ちを良くしたいので、刃の先(マイクロベベル)を研ぎます。

マイクロベベルを砥ぐため刃を軽く起こします。
こうすることで刃先が鈍角になるので、刃が欠けてしまって砥ぎ直す時も削る面積が少なくなり、長持ちするという利点があります。

角度は45度くらいがいいのかと思いますが決まったやり方はなく、自分がどういうものを求めているのかによるので、フィーリングが大事。繰り返して自分の好みを学ぶしかありませんね。

ちなみに刃の左右で角度を変えることで、右利き、左利きになじませたする方もいるそうです。

砥ぐ時は力を入れてしまうと削れてしまうため、水の上を削ぐように力を入れず砥いでいきます。

砥石の半分くらいまでいったらナイフの刃先にあわせて右肘を引き、刃先までいったら止めます。こうすることで、ナイフの角の丸みにあわせて砥ぐ事ができます。
和包丁のように何度も砥ぐのではなく、一つの動きで完結させるのがコツです。

何回くらい砥げばいいのか、というのが気になりますが砥ぐ回数は決まっていません。砥いでいってザラザラ感を感じなくなれば、それで終了です。

まとめ

アウトドアナイフの砥ぎ方について、教えてもらった内容を実践して振り返ってみました。

店員さんもおっしゃっていたのですが、人によってナイフに求めるものや好みがまったく異なるので、決まったやり方というのはありません。
自分のフィーリングにあったナイフを目指してトライアンドエラーを繰り返していきましょう!

今回私が使ったのは、モーラナイフのブッシュクラフト サバイバルブラックという、名前だけでカッコいいナイフです。
カーボンスチールにブラックコーティングが施されている他、ファイアスターターやダイヤモンドシャープナーがついている全部盛りで、オススメ!