お手頃なのに高品質!VENTLAX 2WAYアジャスタブルコットをHelinox コットワンと比較レビュー

こんにちは、soratoieです。

冬キャンプビギナーだった私は、地面からの冷気を軽視していた結果、寒くて寝られずに夜を過ごした経験があります。

寒さを防ぐには、地面からの冷気をシャットアウトし快適に寝られるインフレータブルマットやそれに近しい装備が必須です。

さて困ったぞ、と悩んでいたところで思いついたのがコットです。

コットの中でも高さのあるハイコットであれば地面からの冷気を防ぎ冬でも快適に過ごせるらしい、という噂は耳にしていましたし、コットの寝心地が快適すぎる事は奥さんの誕生日にプレゼントしたHelinoxのコットワンを使った時によく身に沁みました。

でもいざ自分用のコットを買おう!と思ってもHelinoxのコットなんて本体で約4万円、ハイコットにするためのコットレッグを追加で購入したら約5万円…かなり手が出しづらいですよね。

丈夫で軽くて使いやすくてカッコ良くてお値段もお勉強していただけるコットなんて、そんな都合のいいコットあるわけな…あった!そういえばあるんですよ、VENTLAXというブランドから出ているコットが!

ということでさっそくAmazonでポチリ。

という事で今回は、VENTLAXの2WAY アジャスタブルコットを実践レビューしていきます!

この記事はこんな人におすすめ
  • HelinoxのコットとVENTLAXのコットの違いを知りたい人
  • VENTLAXのコット購入を検討している人
  • コスパが良くてオススメなコットを探している人

VENTLAX 2WAY アジャスタブルコット

スペック

長さ×幅×高さ:190cm×67cm×[ハイ]37cm[ロー]17cm
収納時サイズ:56cm x φ17cm 
本体重量:3kg(レッグポール込)、2.4kg(レッグポール無)
総重量:3.2kg(収納袋含む)
耐荷重:150kg
コットシート素材:600Dポリエステル
フレーム素材:超々ジュラルミンアルミ(A7075)

VENTLAX(ヴェントラクスと読みます。ベントラックスじゃないですよ)というのは、株式会社BASEが運営する大阪泉州のアウトドアブランドです。実店舗は持っておらずネット販売やイベントへの出店をメインに展開されていますが、今回紹介する2WAYアジャスタブルコットやアルミソロテーブルなど

高価ではなくたくさんの人の手に届く高品質を

をテーマとして様々なキャンプギアを開発されています。


2WAY アジャスタブルコットといえばVENTLAXの代表作と言え、名を広めた立役者といっても過言ではありません。

パーツ構成

2WAY アジャスタブルコットに付属されている付属品は、以下の通りになります。

出典:VENTLAX公式サイト
構成部品
  • 収納袋
  • コットシート
  • サイドフレーム×2
  • ベースフレーム×3
  • レッグポール×12

Helinoxのコットワンと比較

コットといえば有名なのがHelinoxのコットワン。今回はVENTLAXの2WAYアジャスタブルコットとHelinoxのコットワンを比較しながらレビューをしていきます。

先に全体的な感想を比較してみました。

項目VENTLAX
2WAYアジャスタブルコット
Helinox
コットワン
組み立てやすさ普通組み立てやすい
きしみ音の無さきしみ音はほぼ無いきしみ音はほぼ無い
コストパフォーマンスコスパは高いコスパは悪い
評価
総評高いクオリティを手頃に体感
他社の同価格帯コットと比べても高い性能
細かい所含め流石のクオリティ
コストを無視すれば最高の一品
全体比較

次に詳細を比較します。

重さが約200gほどVENTLAXの2WAYアジャスタブルコットの方が重いですが、それ以外はそこまでサイズ感は変わりなさそうです。

比較項目VENTLAX 2WAYアジャスタブルコットHelinox コットワン
サイズ(長さ)190cm×(幅)67cm×(高さ)[ハイ]37cm[ロー]17cm(長さ)190cm×(幅)68cm×(高さ)16cm
収納時サイズ56cm x φ17cm54cm×φ16cm
本体重量3kg(レッグポール込)、2.4kg(レッグポール無)2.19kg
耐荷重150kg145kg
コットシート素材600Dポリエステルポリエステル
フレーム超々ジュラルミンアルミ(A7075)アルミ合金
定価¥15,800(税込)¥42,350(税込)
比較

収納時サイズは若干VENTLAXのコットの方が大きめ。とはいえ、レッグポールを12本も収納している事を考えれば逆に小さいくらいかも。

こちらが実際に組み立てた時の比較です。
1cmほどHelinoxのコットワンの方が横幅が広いのですが、ほとんど気が付かないくらいの誤差です。
同じく高さはVENTLAXのコットの方が1cmほど高いのですが、こちらも誤差と言えるくらい。

カラーバリエーションはブラック・オリーブ・コヨーテの3種類あります。

私はオリーブカラーを選択したのですが、自分のテントサイトに合っていて大正解でした。

組み立て

では実際に組み立てていきます。まずはサイドフレームから。
サイドフレームを取りまとめるバンドが巻いてありました。ちょっとした心遣いは大事です。

写真ではちょうど隠れてしまっていますが、ちゃんとポールとポールの間にはショックコードで繋がっていて接続しやすくなっています。

Helinoxコットワンのサイドポールと比較しても長さ・デザインはまったく一緒。

違うのは色くらい?

次にベースフレームを比較しましょう。
Helinoxコットワンのフレームの方が中央のフレーム部分の角度がついています。そのせいか若干VENTLAXの2WAYアジャスタブルコットの方が長いように見えますね。

取り付けは必ず『W』の字になるように!

でももしかしたら目の錯覚かもしれない。
よくありますよね、2本の棒が並んでて明らかに片方が長いように見えるのに目の錯覚で実は同じ長さでしたってやつ。あれかもしれない。

VENTLAXのベースフレームについている黒いバンドは、フレームを折りたたんだときに邪魔にならないようにアーム部分を縛るためのものです。コットワンではベースフレームを片付けるとアーム部分が自由になってしまうので、地味に片付けづらいのでこのバンドは結構うれしい。

アーム部分もデザイン的にもほぼ一緒ですね。

次にコットシートの側面にある穴から、サイドフレームを入れていきます。

Helinoxではコットシートにサイドフレームを入れる際、あまり穴から外れる事なく入ります。なるべく内側に向けてフレームを挿し込むというポイントはありますが、裁縫の仕組みによって入りやすいように工夫されているようです。

一方、VENTLAXの2WAYアジャスタブルコットも同様の裁縫の仕組みがあるため、基本的にコットシートを真っ直ぐにした状態でフレームを内側に入れ込むように押し込むと、スルスルっとまっすぐ入れることができました。

ただし生地のデニールの違いによるものからかHelinoxの方が入れやすい気がします。

ちゃんと真っ直ぐにすることを意識しながらやると良いと思います。

下の写真のスリーブにサイドフレームをいれたあと、黒いループを引っ張ってサイドフレームをスリーブに収める構造になっていて、それ自体はHelinoxのコットワンと一緒なのですが、少し力をいれてサイドフレームを押し込みながらループを引っ張らないと収められませんでした。

ここはHelinoxのコットワンの方がやりやすかった。

あるいはしばらく使っていけば生地が馴染むのかもしれませんが、初設営時に少し気になりました。

両サイドにサイドポールを入れたあとはベースフレームを取り付けます。

ベースフレームの下の方のソケット部分をサイドフレームにつけて、アームをはめ込みます。

そしてここでちょっと苦戦ポイント

上の側のサイドフレーム部分にアームのソケットをはめようとしているのですが、どうがんばってもこの隙間を埋められない。

女性の力でははまらないのでは?と思ったのですが、軽く体重をかけて押し込んでいくと…

テコの原理でかっちり隙間なくはめ込むことができました!
ということで隙間があってもしっかり押し込めばハマる仕組みになっていました。これは気づきづらいかも。

一方のHelinoxコットワンは最初からサイドフレームにソケットが隙間なくくっつくようになっています。

こちらも少し体重をかけて押し込めば

パチリとハマります。力の入れ具合は、明らかにHelinox コットワンのほうが少なくて済みます。

最後にハイコット用にレッグポールを取り付けて完成です。

恐らく誰しもやる事だと思いますが、付属のレッグポールがHelinoxのコットワンにはハマるかどうか…気になりませんか?

気になったら試してみましょう。

はい…らない!レッグポールの径サイズが違いました!VENTLAXのレッグポールの方が太いようです。

Helinoxのポールの方が細いですが、それでも同じレベルの耐荷重を実現しているのはさすがのHelinoxです。

このレッグポールを12本取り付ければ完成です!

オリーブカラーの生地にVENTLAXの文字が映えます。カッコいい…

使用感

では使用感を確かめて見ましょう。まずは座り心地から。

耐荷重は150kg。ただ全面での耐荷重なので一点に150kgの重さがかかるとまずいかもしれませんが、二人座るくらいなら大丈夫。ちょっとしたベンチに使えます。

ハイコットスタイルだと高さ的にちょうどいい座り心地。

では横になって寝てみます。これは快適じゃぁ〜。

少し沈み込んでいるように見えますが、そこまで包まれている感はありません。適度な張りで寝心地はバッチリです。

寝返りなどでコットの軋み音があるかが気になっていましたが、ほとんどしませんでした。

ここはメーカーもこだわって作っていらっしゃるようで、Helinoxと同じレベルといっていいくらいの軋み音の無さでした。これは快適に寝れる。

気になるところ

ないです!(終了)

いや、このクオリティと内容、価格を考えたらまったく言うことがありません。

Helinoxと比べた時に細かい組み立てやすさで違和感を感じる事はありましたが、それもあくまで比較して感じたポイントで約2万5000円の価格差を感じるほどではないです。

安かろう悪かろうというのでは全くなく、満足に使えるのにこの価格?!という驚きでした。

結局はそのギアに何を求めるのか次第ではあるのですが、コットとしては十二分以上の性能だと思います。

まとめ

VENTLAXの2WAYアジャスタブルコット、私は買って大正解でした。

どうしてもこのタイプのコットだったらHelinoxがいい!というHelinoxブランド大好き!という方でなければ、断然おすすめできます。この価格でこのクオリティはいい時代になったものです。

最初のコットとしても、2台目のコットとしてVENTLAXの2WAYアジャスタブルコットはぜひオススメです。

項目VENTLAX
2WAYアジャスタブルコット
Helinox
コットワン
組み立てやすさ普通組み立てやすい
きしみ音の無さきしみ音はほぼ無いきしみ音はほぼ無い
コストパフォーマンスコスパは高いコスパは悪い
評価
総評高いクオリティを手頃に体感
他社の同価格帯コットと比べても高い性能
細かい所含め流石のクオリティ
コストを無視すれば最高の一品
テーマ比較表

余談

さて、ところで夜は寒くなかったのかって?
ハイコットだからといって冬キャンプを暖かく過ごせるのは幻想でした…。

地面からの距離があるため冷気が届きづらいのは間違いないのですが、コット自体の性質として断熱して熱を蓄えるわけではありません。いくら温かいダウンシュラフを使っても何も敷かずに快適に過ごすのは困難でした。

それはそれでブランケットを敷いたりインフレータブルマットを敷くのが正解ですね。

VENTLAXからは別途インフレータブルマットが販売されているようです。コットと組み合わせる事で極上の眠りが…ごくり。